つ めたい言葉を放って
よ せつけない淋しさを
く るおしい愛に変えて
な みだを呑み込んだ
る すがちの視線は
の ぞみを捨てたあなたが
な にもない白いページに
ら くがきをした跡で
い つか解るその謎
ま だその時は訪れないまま

す きになるなら
べ つにあなたじゃなくてよかった
て の温もりが欲しかっただけ
が まんすることに疲れただけ
こ どくという名の友達と
の みこんだ言葉が親しく寄り添い

を つなぐように
す きになったような気になって
べ ランダから夜空を見ていた
り 解してくれたのは誰
お しみながらその手を放して
ち がう人のように背を向けた
て が欲しい、その手が欲しいと
い っても虚しいだけ
っ かんでいた筈のものは何だったの
た った独り残されて、ここは、空虚(うつろ)


篠原美也子「Time is ripe」より




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