か かわりなく
わ かることもなく
ら ん暴に言えば
ず っと孤独の上で
い きていられたならば
る いるいたる屍を踏みつけて
心 のままに歩けるのだろう
の ぞむことも忘れ
す み家はなく
み なに笑われるような
だ 落のもとに
け なげな瞳を失い
で きもしないことはあきらめ
傷 つくことには慣れて
つ いでに言えば
く だらないこの生涯を
よ うやく悟って
う やうやしく君を崇める
な みだの河の向こうに
き しべがあるなら
み みをそばだてて
な つかしい人の声を探す
ら くになりなさいと聞こえたなら
も うおしまいの時が来たのだと
う れしく思う
い きるのに疲れて息も絶え絶えで
ら くになれるのならば
な みだの最後の一粒を流そう
い ち度しかない命なのだから


大江千里『Rain』より




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