『泣くものか』


わたしは決めたのだ泣くものか
追いかけたりはしない過ぎゆくものなど
目もくれずに走ると決めたのだ

決めたのだ目をそらすものか
すべて
この両目で
見届けよう時に流されることなく
例えわたしが非力であろうとその力を
ふりしぼって
そうだ その力だ
走り続けると決めたのだひそかに

泣くものかわたしは決めたのだ
涙など知らぬ顔で時に応えると
胸を張り走ってゆくと決めたのだ


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