・ホントのところ・
記憶のための記録




諒介「佐々木さん…ありがとう」(しみじみ)
佐倉「あっ、それ言っちゃだめー。『さてこれは誰でしょう?』ってやるんだから」
諒介「また無駄なことを…」
佐倉「それはともかく、この作品はinsideカウント444・500打者の月島さくらさんに進呈する番外編ということで」
諒介 「でもどうしてあとがきは僕なんですか」
佐倉「うん。一応完結したからね、みんな彼岸(完結作品部屋)に行っちゃってるんだー。諒介も知ってるじゃん。それに今回の話は澤田と由加には絶対内緒だもん」
諒介「……うん」
佐倉「そんなわけで、今回はタイムトリップして、『ビター』の1年後に行って来ました。まあ、彼女も気持ちの整理ついてたし。良かったね」
諒介「うん」(微笑)
佐倉「みんながつらい思いしたよね…あれは」(しんみり)
諒介「その節は逢坂君と墓守君には本当に世話になって…」(←本編無視の交友関係)
佐倉「………」(無言で自分を指差し)
諒介「…ん、何?…あ、顎におべんとついてる」 (親切に取ってやって食う)
佐倉「佐々木さんには『ビター』の時にも感謝したかったな…。自分の気持ち隠して由加の後押ししてくれて。だからまあ、こういうきっかけではあるけど、彼女の気持ちを描くことができて嬉しい」
諒介「それはさくらさんにも感謝しないとね」(にっこり)
二人「ありがとうございました」(深々お辞儀)
佐倉「リクエストは『お江戸』の楽屋裏、ということだったんだけど…」
諒介「……今は……ね。その……。うん」(苦笑で頷き一人自己完結)
佐倉「…みんな彼岸に行っちゃったからね」(苦笑)
諒介「うん」(苦笑)
澤田「殺すな」(佐倉、墓石の下敷き)
古田「いつでも携帯に電話くれていいよ。でも真紀子さんには気付かれないようにねフフ」
澤田「未発表の『インサイドアウト』が残ってるやんか。早よ手直しせえ」
古田「澤田のモノローグに耐えきれない佐倉さんの気持ちもわかるけどねえ」(頷き)
澤田「で、二人で何の話しとったん」(古田、巨大な信楽焼の下敷き)
諒介「いや、その……まいったな」(遠い目)
澤田「ともかく俺と古田はまだ現役やで。あっちとこっち行き来して忙しないけどな」
佐倉「あっちには由加もいるしねー」(墓の下から)
古田「そうそう。僕と同じで家族残して出張するようなものね」(狸の下から)
(下敷き二人、ひゅーひゅー)
澤田「やかまし」(赤面)
諒介「いや…その、…つきあってるんだって?」(微笑)
澤田「ああ、…うん。あ、そやビデオカメラ。あれどないすんねん」
諒介「ああ、それは…その…。佐倉さんが決めてないから」
澤田「相変わらずやな」(呆れて佐倉を睨み)
諒介「住所不定、先のこともわからない身じゃ彼女も作れない」
澤田「それをおふくろさんへの言い訳にする気やろ」
諒介「………」(笑顔で凝固)





佐倉蒼葉 2000.12.28


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